催眠療法について

ヒプノ(hypnosis=催眠)セラピー(therapy=療法)は
心理療法のひとつで、精神の緊張を解くためや、心や体の具体的な症状を解決する方法として行われています。

催眠療法を行う医師やセラピストは、言葉による誘導で相手をくつろがせ、普段その人が思考し判断し行動する表面の意識から一時的に「変性意識」とよばれる状態へ導きます。この変性意識というのは、脳が「アルファ波」をもよおしている状態です。

脳が普段の神経活動を休み、心が緊張を解いている時には瞑想(メディテーション)をしている時のような、安心しリラックスしているけれども、五感は活性化し、さらに普段は目に見えないものまで感じとることができる、という第六感までも磨かれるような機会を得るのです。

 

催眠療法の歴史



 催眠を用いた治療に関しての興味深い情報をあげます。
紀元前のエジプトでは、司祭が症状の治癒を求める人に催眠治療を用いたという記録があると云われています。夢に関することや睡眠に関する専門家として、神に仕える者が施術を行いました。

西洋医学の父、ヒポクラテスの言葉「人間は誰しも体のうちに百人の名医を持っている」は、人の潜在治癒力を表した言葉といえます。
16世紀にはパラケルスス 、テオフラストゥス・ホーエンハイムはそれまでの文献研究による医学に対し、天体による影響を鑑みた医療占星術や錬金術の流れをくんだ独特の研究を行い、医学に化学を導入、医化学の父と呼ばれています。彼は当時「想像力と信念が病気を引き起こし、病気を取り除くことができる」と主張したため、迫害されています。

フランツ・アントン・メスメルは18-19世紀の医師です。薬を用いず、磁石と暗示誘導の言葉で患者の痛みを取り除きました。ウィーンやパリで大勢の心因性の症状を持つ患者を治療したメスメルは、これらの効果は「動物磁気」によるものと主張し、この磁力による物理現象はメスメリズムとして有名です。

イギリス、スコットランドの外科医であるジェームズ・ブレイドはメスメルの概念を取り上げ、動物磁気でなく心理的かつ生理学的な現象から症状が治癒することを証明しました。ブレイドは催眠「hypnotism」という言葉を作り、メスメリズムに代わり「神経催眠」、一点を凝視し、暗示を入れてゆく
催眠導入法を考案。古典的催眠施術法として、現代も催眠治療の場で行われています。

フロイトは20世紀の初頭にフロイトが自由連想による深層心理を探る方法で「精神分析」を行いました。フロイトはフランスで催眠を学び、オーストリアへ帰国してから催眠治療に従事しておりましたが、すべての人に対して催眠を施すことが困難なため、それまでの臨床経験に基づいて自由連想による精神分析法をうち立てたのです。深い催眠状態に入る必要がない分析法は、反射や落ち着いた状態で連想する事象から精神の状態を判断するものです。
この「催眠分析法(ヒプノアナリシス)」は現在でもアメリカで広く行われています。

現代において著名な催眠の研究家はミルトン・エリクソン博士 Milton H. Erickson、MD(1901-1980)です。催眠が効果的な心理療法であることを知らしめ、人々を助ける無数の革新的かつ創造的な方法を考案しました。
彼は精神医学も催眠も独学であった。彼は大学で医学教育を受けたが、当時の米国では適切な精神医学の教育は殆ど受けられず、又、催眠もきちんとしたカリキュラムがなかったからである。その結果、彼は自分独自の技法を次々に開発していく事となった」

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ミルトン・エリクソン博士の教えとテクニックはエリクソン催眠 多くのテクニックを含むNLP 神経言語プログラミング の開発を始めたジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーによって広く普及しました

 

参考
フランツ・メスメル
メスメリズム
ジェイムズ・ブレイド
ミルトン・エリクソン

 

 

催眠療法で自己の違う一面を知る




催眠を体験中に、子どもの頃や乳児の頃の感覚などの記憶につながることや、不思議な「自分で考えたとは思えない」イメージなどを経験することがあります。個人差は大きい体験ですが、超常的なことを話したりすることがあります。
その不思議な経験によって明るく前向きな気持ちが持てるようになる、という精神的効果がもたらされます。

 催眠療法においてのヒプノセラピストの役割は安全に導くことが第一です。自律神経の状態、心の様子、緊張、呼吸などに目を配り、リラックスしていただけるように導きます。催眠療法の体験自体が受ける方がご自身で感じていただくものです。はじめての体験でも施術前のカウンセリングで催眠療法についての説明がありますので、ご安心下さい。


オフィステラの催眠療法施術は、「前世体験をする」ことが目的ではなく「現在のご自身のコンディションを整える」「今の生き方を明確にする」目的で行われます。

 

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心と体の自然治癒力を活性化する




催眠療法で用いるのはセラピストの言葉のみです。落ち着ける場であること、催眠療法を受ける人が準備ができていることも条件といえます。ストレスを司る脳の中枢が、ストレスから開放された時に、脳がストレスとは違った指令を出すようになり、体が自然に「治す」方向に向かうのではないかと思います。心と体の緊張を解き、変性意識の状態に入ると、脳が日常でふだんは使われない部分を機能させるかのように、思いもよらない力を発揮することがあります。イメージを追っていき、感じたことを話すだけで集中力は自然に高まります。脳の機能の活性化を促すこのセラピーは、アンチエイジングと心の美容の効果を高めることに貢献すると考えています。セラピストの暗示誘導は、思考を休ませた心と体にリラックスを記憶させるように言葉をかけます。
身体にしっかりとニュートラルな状態を覚えさせましょう。これは、普段から心と体のデトックスが自然にできるようになる、心と体にバランス感覚を持たせる誘導です。

普段は「外側に向いている」意識を、催眠中には体を横たわらせ、思考をスイッチオフにしておいて、暗示誘導によってリラックスし、次第に心を開放させます。さらに言葉の誘導で五感とひらめき、第六感を使うようにします。ヒプノセラピストの暗示や誘導によって、自分の心の状態や意識を向けている対象を明確にしてゆきます。こうして次第に内側に向き、深い部分にかかわる意識にかえてゆくのです。
心地よい気分は作り出すことができます。セラピーのタイミングを作り、自分自身の内側へ意識を向けると、心で納得した答えが得られるでしょう。しばしば「答えは自分の内にある」と言われていますが、催眠セラピーはまさに、「内なる自己から自分を知る」実際的な機会になのです。

 

催眠療法の効果…身体症状を改善しますか?




催眠状態によって、身体的な症状を解消することも多くみられます。軽いものでしたら一回の施術で自然に良くなり、それまでの不快は何だったんだろう、と思うくらい変わってしまうことがあります。しかし、すべての人にこのような効果が表れると申し上げることは出来かねます。気持ちがリラックスできた、体の緊張が取れたことによって身体的な症状が緩和された、とお考えいただければと思います。
心と思考が体の状態を作っているととらえると、脳と心のリラックスが深まり、バランスが取れたことで体も良くなって、気や血のめぐりも良くなってくるわけです。催眠療法の誘導を受けた後は、イメージ力や感覚を高めますので「視界が開けた」「思い煩いをしなくなった」「ストレスが解消されたようだ」また、「体が軽くなった」「頭が重いのが無くなった」「何日も寝てから起きたようにすっきりとしている」「行動のまとまりが出てきた」「他人の言うことが気にならなくなった」「対人で言いたいことが言えるようになった」等、脳と心の活性化の効果ではないかと思われる報告をいただきます。

女性の場合は更年期にさしかかったり、精神的なストレスが元で体が思うように動かなくなる、身体症状が出てくるというお言葉を受けます。対症療法としては医療での治療が効果があると思います。それでは心から生じている体の影響はどうでしょうか。もし「ストレス」が高まった状態でアレルギーが悪化したり体に症状が出ているとすれば、「心」の治癒力を高めることでおさまるのではないでしょうか。催眠療法は「治療」を目的とした医療の現場で行われるものと、当会で行っている「全体的な心と体の治癒力や免疫を向上させる」目的の催眠を用いたセラピーがあります。当会で行っている催眠療法は心理療法として「癒し」と「ホリスティックセラピー」を目的としています。心の奥にある思いやイメージをひらくことで、「意識」「心の持ち方」から自然に変わりゆく過程を、実際的な体験によって行います。意識、心の持ち方を変えるとどう変わるのでしょうか。考え方、物事のとらえ方が変われば、選択と行動が自然に変化するでしょう。

 

催眠療法の誤解



一般的に「催眠」という言葉を聞いて思い浮かべることは、テレビやエンターテイメントで扱われている「催眠術」のイメージではないでしょうか。催眠暗示誘導を強力に行えば誰でも催眠術師の暗示にかかるのでしょうか?実は、かからない人もいるようです。催眠において完璧に証明するのは難しいといえます。私達催眠療法士は、「催眠術」と「催眠心理療法」「ヒプノセラピー」を混同されていることについて説明を行う必要があります。催眠術や犯罪に利用される等のあやしげなイメージを払拭し、催眠をセラピーとして安全にかつ自分自身の意思をもって受けることができる、という理解をいただくことです。そして、催眠施術中に起こることは施術を受ける依頼者にゆだねられます。私達催眠療法士は依頼者を操縦することは決して許されていません。セラピスト、催眠療法士の目的を達成するために依頼者を扱うことは誤りなのです。同時に、催眠療法に多大な期待を持っている依頼者にも現実的な説明を必要とします。たとえば、「前世を見れば今の自分の問題がすべて解決する」「催眠は映画を観るように体験するものだ」「催眠施術によって劇的に人生が変わる」「ヒプノセラピストは私のことを理解できている」等です。催眠療法は個人的で特別な力を必要とする魔術のようなものか、超常現象的な効果を現実にする施術ではありません。催眠に用いるのはリラックスできる環境とヒプノセラピストの言葉のみです。ホリスティックセラピー(全体治療)であること、自然な心の活性化を行うための、ゆっくりと段階的なプロセスを必要とします。そして催眠療法中に得たイメージや体験は依頼者様自身の内側に存在し潜在意識に起因するものだとお伝えします。癒す力、治す力を活性化し、能力を発揮することにつながる段階的なトレーニング ととらえていただくのが良いと考えます。

 

一般的な催眠療法の効果と適応症状

 

  • 仕事や作業のパフォーマンスの向上
  • 人間関係、対人関係においての緊張とブロックを開放する
  • 気の使い過ぎで疲れてしまう、成長期のしつけからくる緊張の緩和 セルフ・リバランシング
  • 不安と神経症的な症状を緩和する
  • 漠然とした不安や焦燥感、更年期障害、成長期不安を和らげる
  • 反抗と反社会的な思考の根本原因を知り、心の自己治癒力を高める
  • 死生観に対する恐怖からの解放 自分を受け入れる
  • 過食および拒食、禁煙等を心理トラウマやPTSDを緩和し、自己イメージを改善する
  • 対人アレルギー、物質アレルギーや過敏症、分離不安等を胎生期および乳幼児期に起因する障害を心理的に緩和する
  • 幼児期虐待といじめの心理的、身体的な傷について具体的なプロセスをもって癒しを得る 自己理解
  • 将来、目的について自分自身のタイプと生きる目的を統合した目標を持つ
  • 記憶の整理 トラウマとストレスの緩和、苦手を克服する
  • センタリング(中心意識を得る)
  • 自己イメージの向上 目的意識を持つ 信念体系や観念を見直しバージョンアップする
  • 大脳機能の活性化
  • 女性の生理的機能の向上 精神的な面からの影響による婦人病の緩和
  • 自律訓練(体質や習癖の改善)

 

 

退行催眠療法 
セラピー(精神療法)の為の催眠療法の1つとして「退行催眠」と表現されます。

  • まず、受ける側の人がリラックスできる状態で椅子に座るなどして、受け身の状態であるときに、催眠療法士が言葉による誘導を行います。誘導は身体の緊張を緩和してゆったりとした感覚になるよう、脳波が「アルファ波」を描く「集中かつリラックスした」状態に導きます。自然の景色を思い浮かべて心地良い感覚が中心になるように独特の言葉づかいや声の調子で誘導します。

  • 次に催眠療法士が、催眠を受ける目的に沿って誘導を始めます。最近のことから学生時代、幼少期、乳幼児期まで催眠誘導で年齢退行を行い、感覚・感情・イメージ・ひらめきを通じた体験をしていただきます。この時に、必ずしも具体的に「見える」「思い出す」ことが必要ではなく、催眠を受けるご本人が「感じる」「思う」ことを中心に進めてゆきます。
    被験者は催眠中に浮かんでくるイメージや身体の異変を感じ取り、言葉で伝えます。

  • 催眠中に幼児の頃の意識に戻ると、段々と話し方が子どものようになったり、潜在意識下にとどまっていた感情が表面化してくるようになります。こうして、セラピーが進められます。

  • セラピー中に話したことは、受けている人の潜在意識にある感情や感覚が表に出てくるものですが、ご本人が普段自覚しているものとは限らず、既に全く忘れてしまったような記憶に辿り着くこともしばしば起こります。例えば、「過去生退行セラピー」などがそうです。前世療法ともいわれます。

  • 催眠中の意識の集中が高くなると、ものの見え方や感じ方の焦点が、普段意識している自分のそれとは違うようになります。自分という枠から超えてしまったかのような、不思議な体験のようですが、実際は催眠中の体験者はとても落ち着いており、普段よりも意識は目覚めているような状態です。

  • 催眠を使った心理的治癒法のひとつに「過去生セラピー(前世療法)」があります。過去生セラピーはその原因が漠然としていて本人にも分からない(潜在的である)、といった心因性の問題を抱えている場合、または精神世界の探求として行われます。肉体を超越した魂としての自分が、輪廻転生を体験し、過去に他の人物であり、幾度も地上を体験しているという精神世界を意識したもので、前世の人物になり切ってその人生を見直すことによって、過去生から影響をしている今の人生の課題を具体化し自己分析して自己理解と心の効果を高めるという目的があります。

 前世療法について アメリカの精神科医 ブライアン・L・ワイス博士の著作『前世療法』が全米でベストセラーになりました。精神世界について否定的であったワイス博士が患者に退行催眠治療を行った際に自身が経験した不思議な出来事があり、実体験をもとに小説化したものです。

 参考文献

「ヒプノセラピー」米国ヒプノセラピー協会会長 A・M・クラズナー 
「前世療法」ブライアン・L・ワイス博士著 PHP研究所

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催眠療法に関する質問とお問合せ

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催眠療法士 ヒプノセラピスト 藤井美土理

International Past-life therapy Institute 認定セラピスト(1997年)
催眠療法を心理学アプローチABH 米国催眠療法協会創始者 Dr.クラズナーをはじめ潜在意識研究の観点よりネビル・ロウ,パトリシア・カエタノ氏より受講する。リンダ・ジョイローズ博士の手法を学ぶ。
NLP(神経言語プログラミング)コミュニケーション1級認定
内閣総理大臣認証コミュニケーションマスター  トランスパーソナル心理学会会員
チャイルドボディ・マッサージセラピスト
U's Color Reiki他3か所でのヒーリング習得 
趣味は中国語、英語など語学の学習